「スマイルコレクター」で知る一口馬主

DMMバヌーシーで、一口馬主になってみた」の続き。

「初めての一口馬主」体験記です。DMMの一口馬主がどんなものか、備忘録としてメモしているページになります。

デビュー&2歳実績

デビュー前の案内

デビューは2023年10月28日。東京競馬場、芝1,400m、15頭立て。

口取り式への招待は9名。金曜の15時までに応募する必要がありました。

馬券とレース

馬券

出資者なので、単勝と複勝を買いました。

2,000口の募集だったので、私と同じような人が2,000人いたら、不人気にはならないでしょうね。

ちなみに、1番人気はジークルーネ(ルメール騎手)で、スキルヴィングの妹にあたります。日本ダービーで急性心不全を発症し、亡くなった馬の妹ということで、ダービーで2番人気だった兄の人気も背負った感じ。ジークルーネが1着だったので、兄のファンの慰めにもなり、スマイルさせたことでしょう。

スマイルコレクターの着順は、4着。戸崎圭太騎手が内枠でスタートすると、前が壁になるとか、外側を走る馬に蓋されて詰まるとか、そんな印象があるのですが、今回も そんな感じに見えました。馬券になりませんでしたが、掲示板に入ってくれたので体験記的には有難い。お金の流れを書けるので……。

それにしても、成長過程の動画を見てる分には気性の荒さが目立っていましたが、パドックは大人しそうな雰囲気。出遅れや暴走も覚悟していたので、詰まること以外は想定外でした。

 

賞金と分配

賞金と分配

1口あたりの賞金は、705円。一月分の会費より安いですが、維持費よりは高い額。それでも、嬉しいものです。

土曜のレースでしたが、次の木曜には振り込まれていました。

なかなか、早いですね。JRAから月曜に振り込まれ、それを分配しているのを考えると。

あと、振込日にはホースポイント数50Ptが付与されていました。競走馬出資金の支払いに利用可能なポイントらしいです。こうやって、やめにくい状況を作るんですね。工夫してますな。

さらに、その翌々日には新馬出走記念馬券プレゼント、新馬ゼッケンプレゼントのお知らせが……。馬券は、抽選で100名。ハズレ馬券とはいえ、記念品としては欲しいですね。

 

2歳未勝利

馬券

2023年11月18日。東京競馬場、芝1,600m、18頭立てでした。

フルゲートの13番なので、外枠発走なら蓋される心配もないという意見多数。内に入ったら入ったで、逃げればいいとか言うんですよ、たぶん。

レースでは3番手で先行したものの、コーナーを曲がる前から鞭を入れられる始末。頭も上げていたし、こりゃダメだなと。

その予感通り、直線で伸びずに後退していき、11着という結果。

勝ったのは2番人気、2着に1番人気。4番人気が13着なので、走りそうに見えても、二桁着順は珍しくないのかも。2歳馬なら特に。

デビュー前から言われていた「口向きの悪さ」を指摘するコメントも出てるし、追い切りでテンションが云々とあったので、放牧にでも出されるのかなぁ~という雰囲気。今後の課題は、精神面と走れそうなレース探しですかね。

上の文章を書いたのが出走日。で、11月21日の夜には「山元トレーニングセンターへ放牧」の一報。体験談を書いている身としては、放牧期間がどのくらいか書く機会だという認識。30~90日みたいな目安もあったけど、馬房が開かなくて放置という可能性も……。

あと、特別出走手当分配のお知らせが22日にあって、219円でした。これを書いている時点では、まだ未勝利引退の可能性を示唆する人も、クラシックへの夢を語る人もいませんね。

12月1日に新規の映像公開。冬毛が伸びていました。熊とまではいかないまでも、ネズミくらいの毛量。クラシック登録されたようで、その話題も少しあったかな。これを書いている時点で未勝利のドリームクルーズも登録していますね。クラブ的には、そういう感じなんでしょうか。

なお、登録は桜花賞とオークス。クラシック競走ですね。トリプルティアラにはカウントしますが、秋華賞は違うので。第1回の登録料は10,000円で、締め切りが2023年10月27日正午だったので、デビュー前なんですけども。

 

年次分配

年次分配

一口の年末調整です。

年次分配は、1,660円。2つの補助金が7円でした。

2023年の会費は月880円×12で、10,560円。

維持費は1月だけ1,050円。2~12月は350円。ということで、合計4,900円。

年次分配を含めた配当は、2591円。

差し引き12,869円のマイナス。一口金額17,500円だった気がするけど、出資金は17,475円でキャッシュバックがあったような。まぁ、3万円ほど失った印象ですね。

3歳未勝利と競争中止

馬券

横山武史騎手に乗り替わり、外枠スタートということで、レース前は大外分回しを想定。

ところが、コーナーを曲がったあたりで前の馬と接触して躓き、落馬という結果に……。騎手が担架で運ばれる事態に、改めて危ない競技なんだなと。

これで騎手生命に関わるようなことになったら、馬が責められるんじゃないかという一口馬主としての心配というか、よくわからない感情が押し寄せました。

それで、脳裏をよぎったのが推しの騎手のために馬主になり、所有馬に乗ってもらったはいいけど、レース後に馬に蹴られて負傷……の件。あの人は、相当な想いをしたんだろうなと。

なお、JRAの発表によれば、『4コーナーで前の馬に触れてつまずき、騎手が落馬したため競走を中止 馬:異状なし 騎手:右足の負傷』『14番スマイルコレクターは、4コーナーで前の馬に触れてつまずき、騎手が落馬したため競走を中止しました。(その後方を走行していた10番、3番、6番、7番、15番および16番の進路に影響あり) この件について、14番スマイルコレクターの騎手横山武史に対し、過怠金100,000円を課しました。』とのこと。

事故後は物凄い勢いで書き込みが増えたnetkeibaも、騎手は骨折していないという一報があった辺りで落ち着きました。それまでは、人馬の無事を祈る書き込みや、そういう人をお花畑扱いする人、騎手のアンチや馬が落とした勢も加わり、なかなかカオスでした。でもって、動画サイトでは事故を起こした馬として……。

動画といえば、今回の件を受けて初めて「裁決パトロール」「全周パトロール」の動画をJRAのレース結果画面で見ました。グリーンチャンネルなら、レースの合間に流すんですけどね。

それはそれとして、このレースに至るまでにショックウェーブ治療やトレッドミル調整とか、今迄に聞いたことがない単語の工夫をされていて、馬具に関してもリングハミ・舌縛り・コンプレッションフードというメンコに通常のメンコといった感じで、色々とやってきたことを思うと、一瞬の事故で終わってしまう恐ろしさを痛感した次第。

あと、配当入金完了のお知らせが22日にあって、特別出走手当(配当種別:賞金登録)が216円ありました。競争中止でも出るんですね。

3歳未勝利

馬券

枠番は、18頭立ての5枠9番。真ん中の奇数枠という何とも言えない場所からのスタートでした。

前回、落馬した横山騎手が継続騎乗ということで、ぶつからないように距離を取るため、逃げを選択するのではないか……。でも、距離短縮で1400mになったから、短距離から距離延長してくる馬のスピードには勝てないし、先行か差しだよなと予想。

中枠ということもあり、スタート直後は馬が見つけられない。見つけた時には中段。そこから上がっていき、4~5番手の追走。最後のコーナーを曲がった後、直線で先頭に出るも、外から差してきた馬にかわされ4着。

個人的な感想を言えば、「普通にレースをしたね」というもの。前回のレース後、落馬事故で命を落とした騎手の話が耳に入っていたので、普通に終わっただけで満足です。

レース後の騎手コメントで『控える競馬をしても脚がたまりきる感じがない』と言われていたのを見て、「やっぱりな」という想いも。たぶん、長くそれなりの脚を使うタイプで、末脚で勝負できる感じじゃない。おそらくは、気性面をクリアして2000m前後を走れれば……。それも、できれば左回りで坂の無い平坦なコースを……って、あるか? 新潟? そこだと差しが決まりそう。

落馬の後遺症を気にして、他馬との距離を測って乗ったそうですが、馬群の中でもひるむことはなかったようなので、次は小回り&最後の直線が短いコースでイケると思ったけど、調教ではストライドが長かったので使いどころが難しい。左回り>右回りというのは、厩舎スタッフのコメントから。

過程としては、リングハミだと口に当たって反抗して頭を上げるので、ユニバーサルビットに換えたけど、操縦性が落ちるので戻してとか、そういった工夫もあった9週間でした。それよりも、体重が初めて減ったのが気がかり。絞った感じもないし? 普段の予想なら±10kg未満は気にしませんが。

しかしまぁ、この時期にもなると未勝利引退もチラついてきます。間隔をあけて使うタイプだし、決め手もないので……。ただ、先行勢で残ったのは彼女だけだし、牝馬では最先着だと考えれば、可能性も少しは広がります。血統的にダートを推す声も増えましたが、砂をかぶって走る気を一気に失うケースもありますからね、特に牝馬は。それよりも、ハーツクライ(母父)関係は外国人騎手が乗ると覚醒する説が脳裏をかすめました。

出費を考えると、未勝利引退の方が傷が深くならずに済むとか、あくまでも勝利を願うとか、そんな迷いみたいなものを抱く気持ちも理解できるようになりました。

今回の1口あたり賞金は、626円。ゴールデンウイーク期間ということで、5月10日の入金。

弥永 背中が相当短い。全体に対してこれだけ短いと、全身を使えたとしても、歩幅もフットワークもそう大きくは取れないと思う。となると、間違いなくスプリンターだろうな。

引用元:激アツ馬体診断 - 2021年産駒 | DMMバヌーシー

掲示板に入ると、優先出走権を得るのを知ったレースでもあります。

出馬投票の直前に出走した競走が、オープン競走以外の成績対象期間に実施された中央競馬の平地競走であって、当該競走における着順が第 5 着以内の自ブロック所属馬

引用元:一般事項

あれこれ調べると、順調に出走できているだけでも凄い。タイムオーバーとかあるし。

第1着馬の走破タイムから一定の時間を超えて馬が入線することをいいます。重賞競走、騎手招待競走(ワールドオールスタージョッキーズ、ヤングジョッキーズシリーズ)、その他競馬番組で定められた競走以外の平地競走に出走した馬が、当該競走の第1着馬の競走に要した時間より、表1に定める時間を超えて決勝線に到達したとき、当該競走の実施日の翌日から起算して表2に定める期間平地競走に出走できません。

引用元:5.競走(出走)(よくあるお問い合わせ):馬主の方へ JRA

3歳未勝利とストライキ

馬券

枠番は、18頭立ての8枠16番。Cコース替わりで内枠の芝がきれいなので、先行勢は内有利なのを考えれば不利な枠でした。逃げ馬の1つ外に位置し、もまれずに行けるという意見もありましたが。

それよりも気がかりだったのは、ストライキ。調教助手や厩務員らが加盟する3労組(関東労、美駒労、関西労)が25日午前0時、24時間のストライキに突入した日の出走で、いつもなら当日輸送のところも前の日に入っていたとか。ただでさえ、難しい馬なのに……。

でもって、-8kgで446kgというデビュー時の452kgよりも軽い最低馬体重。3日前には「馬体重は458kgで飼葉食いは問題ありません」と言っていたのに……。増えていたのに減ったので、実質-12kg状態。パドック解説では体重減少よりも、歩き方が窮屈という指摘でしたが。

でも、なんか歩様が硬いというか、故障するんじゃないかという印象をもった出走前でした。先入れてして歩く様子を見ての印象ですが、落ち着きがあるというより元気がない感じに見えたし。

レースはスタート後に中段につけ、少しずつ上がっていき、直線で前に出るも先行勢を捉えられず、後ろからも抜かされて6着という結果。推定上りは34.0で2位ですが、3頭が同タイム。距離短縮した1着馬は大外ぶん回しで33.1なので、力の差は歴然。内を回っても勝てなかったでしょう。

レース後の騎手コメントではダートを示唆され、次回は一ヶ月のリフレッシュ放牧を挟んでのダートになりそうです。距離は1400mが合うイメージとの話でしたが、しばらく その距離のレース無いんだよね。

これは未勝利引退コースか、地方移籍か……。

ただ、硬さに思えた点が血統面が強く出始めた結果というなら、そういうことなのかも。成長するにしたがって、適性が強く出始める的なアレ。

とはいえ、切れるタイプではない上に、二の脚が速い馬ではないとも言われ、距離も伸ばせないとなると、どこを走れば勝てるのかという……。キレの代わりに下り坂で勢いがつくコース? 勝ったとしても、先が見えているよね。そういや、騎手は右に張ると言っているんだけど、厩舎スタッフは左回りがいいと……。右に張るなら右回りの方がよさそうだし、これで小回り適正が高かったら何で中山で使わなかったのかと。取り敢えず、キレる脚がないから直線の長いコースは もういいんじゃない?

それはそれとして、3着争いの決勝写真に映れました。落馬の裁決レポート、ストライキと、1頭の馬に出資しただけで、これだけのことを当事者として見られるとは思いませんでした。

今回の1口あたり賞金は、428円でした。賞金には内国産馬所有奨励賞、出走奨励金、特別出走手当が含まれます。分配は5月31日。

分配のころになると、公式コメントとして『先日のレースでは、ストライキの影響を考慮して前日に東京競馬場に入ったのですが、馬体重が減ってしまいました』とあり、「う~ん」という気持ちに。調教は過去一動けていて、『5/22 助手 美浦W 良 68.1 52.5 38.0 11.2 (5) 馬なり』という自己ベストの上り。そこに重点を置いたからなんでしょうけど。まぁ、乗ってる助手さんの体重にもよるだろうし、時間帯によってコースの荒れ具合も違うんだろうけど。

ストは労働者の権利と言っても、それでエサがもらえなくなったら馬は……。だから、早めにトレセンを離脱した面も。馬に携わる人は色々いて、その苦労も場所によって違うんでしょうけど、生物相手のストは預かってる生命の健康を第一に、参加者のコンセンサスを取ってほしいよね。

あと、一般人がスト決行と聞くと「雇い主に対して」と思うじゃないですか。でも、トレセンは雇用形態が特殊らしい。JRAの試験に合格すると働けるようになり、その雇用主は調教師になる的な?

でも、JRAから進上金(担当馬の獲得賞金の原則5%)は出るんだよね。そういうのがない外厩スタッフからしたら、どう見えるのか気になるところ。いっそ、トレセンを経由せずに出走したらとか、引き抜き合戦を促進するような実力主義社会を……以下略。

進上金

馬主の預託馬が競走に出走して賞金を取得した時に、馬主が管理調教師や騎乗騎手等、厩舎関係者に支払う成功報酬的な金員のことをいう。

引用元:進上金(競馬用語辞典) JRA

このタイミングで、日本調教師会のYouTubeが再始動したのも気になる。3年くらい止まった後に騎手のストレッチ動画をあげ、今度は騎手インタビュー……。

……ってなことを書いていたら、『順調に回復してくれたら福島になりそうですが、コースも距離も合う条件がなさそうで悩んでいます。ただ、チャンスは多い方がいいですし、スタート後のニの脚が遅いので距離を長めにした方がいいのではないかと思っています』というコメントが。

そうですか、福島ですか。山元トレーニングセンターがある宮城県から近いですね。車で1時間くらい? 先に書いた「トレセンを経由せずに出走」が脳裏をよぎりました。

3歳未勝利と予定変更

馬券

枠番は、16頭立ての6枠12番。ただし、発走前に1番人気だったダイシンネイビーが除外になり、15頭に。おかげで、スマイルコレクターが1番人気に……。口数が多いので、一口馬主が買って過剰人気になりやすいバヌーシーとはいえ、馬券内に来たことがないうえに初距離&乗り代わりでの人気ぶりに、他の馬券に手を出したい気持ちを抑えるのに必死でした。

前日情報では、クッション値9.9のやや硬めという馬場。午前のレースでは内を回った先行馬が来ていたので、外枠より内枠が良かった印象。

まぁ、それよりも気になるのは予定変更でした。当初は、7月27日の新潟5R・3歳未勝利(芝1400m)に松山弘平騎手(7/14の時点で2024年は60勝)という発表だったのに、テンションが高くなったからと直前になっての前倒し。福島芝1200mに、乗ってみたいと語っていた石川裕紀人騎手(7/14の時点で2024年は19勝)で向かうことに。

新潟のレースは、同じバヌーシーのベランジェールが出るので、使い分けじゃないかという憶測も……。2週間前の「(同じレースになりますが)ご理解ください」は、何だったのか。まぁ、予定していたレースは18頭立てになったので、そのままいったら抽選落ちになった可能性も? この辺、詳しくないけど、難しいですよね。

ちなみに、そのレースでベランジェール(C.ルメール騎手)は1番人気で2着。1着は10番人気のアストラッド(石川裕紀人騎手)でした。なお、スマイルコレクター騎乗予定だった松山弘平騎手のジャンバラヤは6着。これが競馬の運命力か。

予定変更といえば、入厩も急だったんですよね。山元トレーニングセンターでは来週に追い切りとか言ってたら、その前に入っていたし、密に連絡は取っていなそう。

レースの結果は、見せ場なくの11着。スタート後、後ろから2番目で外を回っていた時点で、「これはダメだな」と思って見ていました。前に行かないと、どうしようもない馬なので。それに、先行優位の馬場状態だったし。

コーナーの曲がり方を見るに、あの膨れ方は小回りがダメそうな気も……。出走前は初の条件にプラス思考になり、予定変更を好意的に捉えていた人たちも、レース後は手のひらクルクル。気持ちは わからないでもないですが、何というか……大変ですね。

そういや、前走後のダート示唆は何だったんでしょうね。横山騎手の夏は北海道なので、本州を離れない限り、乗り代わりになるとは思っていましたが、新潟の芝予定から福島での距離短縮は想定外でした。

良かった点をあげるとするなら、+4kgと少しだけ戻っていたこと。輸送距離が増えたので心配していましたが、パドックを見て「なんか、おっとりした感じで歩いてるけど、前よりは元気かな」という印象でした。もしかしたら、山元トレーニングセンターに行くときと同じ道を走っていると感じて、ウキウキしていたのかも?

そう思えてしまうのは、落馬後のレースでジョッキーの騎乗を嫌がっていたから。あの辺から先出しになっていたし、もう競馬はしたくないのかなと……。であれば、山元トレセンに行く方が「競馬しなくて済む」と思って元気になれそう。

ちなみに陣営のコメントは、騎手は前に行けなかった&ペースが速くなる想定だったが外れた的なこと。調教師は乗り方のダメ出し。まぁ、何というか、負けた時の空気の悪さを感じますね。個人的には、気性面の問題から併せ馬ができないとか、負荷をかけられない時点で、競走馬として厳しいだろうなと改めて思った次第。

気性面の原因としては、血の濃さがあるでしょう。血の25%は「Storm Bird」な感じ。近親交配は、良いも悪いも極端に出やすい印象があるので、気性では後者の方が強く出たのかなと。話は変わりますが、特別出走手当の216円は7月26日の振込でした。

これを書いている時点で、次のラストチャンスは札幌の予定。第一希望は8月24日1,500mの芝。抽選対象となったら、第二希望の1,200mとのこと。ところ、気づいているでしょうか。同じ着順を取りがちなことを。惜しい時は4着×2回、大敗するときは11着×2回、あとは中止と6着。このギリギリ馬券にならない、ギリギリ掲示板に載らなさは、何なんでしょうね……。

3歳未勝利 初ダートで競争中止

馬券

レースの前週まで調教師の息子 斎藤新騎手が調教から乗るという話だったのに、新潟に行くからと丹内祐次騎手に変更。予定通りに進まないのは、いつものこと。丹内騎手は北海道出身で地元開催だと割と勝っているイメージ。今回、調教から騎手に乗ってもらったのは、大きいんじゃないかな。

調教タイム:札幌ダートコース 8/21 丹内祐 札幌ダ 良 67.6 52.3 38.7 12.0 (7) 馬なり。

枠番は、14頭立ての8枠14番。大外です。単勝は5番人気。レース前は、大外なので砂をかぶらずに済むという声が多かったですね。

レースは、スタート後に躓いて落馬。競争中止。秒で終わりました。

ダートのレースでは、スタート後に落馬して競争中止は たまに見ます。中京で多いイメージがありますが、それを出資馬で見ることになるとは……と思ったのですが、何となく“らしいな”と感じるところも。そう思えるのは、人馬ともに無事だったからですね。

放馬の影響で軽い外傷があるらしいのですが、“落馬”ではなく“放馬”と書いていたので、騎手なしでゴールした後に柵を越えた時かなと。それはそれとして、自分で厩務員さんが待つ場所まで戻ってきたのは、成長の証かな? 馬体重は-4kgでしたが。

ネット上では「ダート適正すら確かめられなかった」という声を多く見ましたが、砂をかぶる経験はできたかなと。一応、砂煙の中を追いかけていたので。このあとは引退して繁殖か、地方移籍かといった雰囲気でしたが、園田に移籍することに。移籍先の新子調教師曰はく「手をかければ馬は応えてくれます」とのこと。

未勝利戦終了後の選択肢には引退、地方移籍、格上挑戦(1勝クラス)のほかに、サラブレットオークションというのもありますが、社台に返す約束があるっぽいので、それはないのかな。

特別出走手当の216円は8月30日の振込でした。騎手サイン付きゼッケンのプレゼントがありまして、落馬した後に書いた丹内祐次騎手を思うと複雑な心境に……。コンセント的には、中央ラストの記念という感じかな。年内に地方で2勝すれば戻れるそうですが。

地方移籍

これを書いている時点で、移籍先が決まってから2ヵ月経とうとしていますが、馬房が空かないのでグリーンウッド・トレーニング甲南馬事公苑でお世話になっています。

後から入厩が決まったベルファストの方が、先に入厩していたような……。同じクラブの馬でも優先順位があるという投稿も見かけましたが、移動で減った馬体が戻っていないという理由。動画を見ても、あばらが浮いているのが確認できます。まぁ、こんな状態でパドックを歩いている馬も、たまに見ますけども。

グリーンウッドで「難しい」を連発されるようになってから、今まで面倒をみていた厩舎の努力を感じる人が増えた気がします。同時に、入厩したらリセットされて、またゼロから慣れる作業が始まることを懸念し、引退がベストだったという意見も。

繁殖牝馬という転職先は決まっているので、引退を急かす声が出るのも当然といえば当然。難しい馬なので……。ただ、繁殖には時期があるので、クラブや関係者としては“それまでのエサ代”は欲しいでしょう。種付けシーズンは、毎年2月頃から。ということは、少なくとも今年いっぱいは現役かな。

動画を見ていると、大きくない施設に入ったことで、今までより狭い道を複数の馬と走ることになり、ある意味“勉強になっている”ような……。あと、やる気があるように見えるんですよね、頭を下げた馬と一緒に走っていると。元から、頭の位置が高いとしても。

それとは別に、グリーンウッドの職場環境の口コミを見ると、不満を体で表すような馬を扱っていると、何かを強く主張したくなるんじゃないかと……。

なお、10月21日に次の厩舎への移動が発表され、22日に新子厩舎へ移動しています。転厩すると、そのお知らせメールが来るんですね。それはそれとして、先の文章を書いた翌日に発表という何とも言えないタイミングでした。

転厩先の見立て

厩舎が変わると調教師も変わるので、どんな見立てをするのか気になっていました。

第一報は「ハミが嫌」というもの。今までもハミが嫌なのは伝えられていましたが、ハミが当たるのが嫌だから、当てないように自由に走らせるというのは、今までになかった展開。とはいえ、若馬にはできないことらしい。

第二報は「インナーマッスルが付いていない」というもの。走るのが苦痛だから一気に走って終わらせたい的に調教とレースを終えてきたので、無駄な肉だけ付いてきたと……。何というか、無理やり勉強をさせられて勉強嫌いになった子の面倒を見ている感がありますね。

次走は楽観的には臨めず、崩れてしまう可能性もあり。ただ、バランスよく走れるようになっている模様。

調教タイム:園田ダートコース 11/8 園田 良 52.0 37.7 (4) 直一杯追う

「難しい」を連発される子ですが、最初から手がつけられない感じではないそうですし、前のところでも教えたことを覚えているので、人と向き合う気持ちはあるのでしょう。何より、難しくはあってもバカじゃない。

初ダートで落馬後、自分だけでレースをし、関係者のところまで戻っていきましたからね。きっと、血が濃すぎてイライラしやすいだけ。その交配も人間都合だと思うと、何とも……。

C2二 C2二 3歳以上

馬券

2024年11月14日 第18回 園田競馬 第3日

ダ1,400m 天候:晴 ダ:良 発走時刻13:50

賞金 1着700,000円 2着245,000円 3着140,000円 4着105,000円 5着70,000円

結果は4着でした。出足はイマイチだったものの、向こう正面で追い上げ、そこで足を使ったのか、最後は失速……という風に見えました。レース中は。

騎手のコメントには「返し馬からジリジリと体力を使っている」「勝負所に近付くにつれて頭が上がって脚がたまっていないような走りに」とのこと。足がたままらない話は、横山騎手も言っていましたね。

調教師のコメントには「首と肩に力を入れて走っていたため、追う時にハミをかけようとするとハミを噛む力がなく上に浮いてくる」といったものも。戸崎騎手の言っていた上に浮くの意味がわかった気がしました。

何というか、中央のレースの答え合わせをしている気分ですね。

ちなみにレースは、持ち時計が地方重賞級の1着が大差勝ち。イグナイターにも勝てるという投稿も……。

福来エマのAI予想は、◎スターウッドテール、〇ミッキーホーリー、▲サンティヨン、△シャドフ、オメガジェットマン、グランプリシップ。8頭立てで6頭も印つけてるのに、無視されるスマイルコレクター……。

なお、結果は1着:スターウッドテール、2着:シャドフ、3着:オメガジェットマン。対抗と穴評価は6着と7着ですよ、エマさん。

賞金は11月29日の分配。1口あたり71円でした。

C2二 C2二 3歳以上

馬券

2024年12月3日 第19回 園田競馬 第4日

ダ1,400m 天候:晴 ダ:稍重 発走時刻13:10

結果は6着でした。枠は外枠11番。12頭立てでフルゲートなので、ほぼ大外。そのため、スタート後にカメラが内に切り替わると、映らないという……。

カメラから見えなくなったと思ったら、序盤から飛ばして番手につけ、コーナーを曲がったところで先頭に。しかし、伸びることなく後続勢にかわされ、最後は混戦の4着争い。ハナ、アタマ差で6着という結果。

2歳のときに間隔を詰めて使ったら大敗したので、そういう予感はありました。レース前に発汗が凄かったのは、緊張をほぐすために動かせたのかな? でも、相変わらず馬場入場で嫌がっていたという現地報告も。

福来エマのAI予想は、◎アイスシェルフ、〇メイショウハンゾウ、▲スマイルコレクター、△アコーダンス、フッカツラヴ、サンネンエーグミ。

なお、結果は1着:メイショウハンゾウ、2着:フッカツラヴ、3着:アイスシェルフ。1番人気、4番人気、3番人気の決着でしたよ、エマさん。2番人気だけ飛んでいます。2番人気は、スマイルコレクターだったんですけどね。本当に馬券に絡まないし、ギリ掲示板を外したりと、同じ着順を取るのが得意。9回走って、4着、6着、11着、中止という結果しかない。次は11着か中止?

陣営のコメントを見るに、今回は砂をかぶらない位置で先行する予定だった模様。相変わらず、追うと頭を上げて、推進力が上に逃げる。たぶん、走るのが下手というか、人間だったらフォームが悪いみたいな話になるんでしょうけど、馬に言葉は届かないですからね、難しい。人の振り見て我が振り直せ的に、他馬のフォームを見て……ともいかないでしょうし。

まぁ、ゲート前で輪乗りしている時点で、頭は上がっていましたけどね。それとは別に、バヌーシーの出走確定お知らせが、今回は前日の10:00という遅さ。「netkeiba」の確定情報の方が早くて、困惑している出資者がいたくらいなので、クラブ側としては関心が薄れているのかも。

賞金は12月13日の分配。1口あたり38円でした。なお、プッシュ通知の誤配信があり、出資していないクラブ会員にも伝えられました。

引退

12月12日のホースマン情報局にて、現役を引退して社台ファームに返却される旨が報告されました。同日、競走馬登録を抹消し、島上牧場に到着しています。13日には北海道に向けて出発し、繁殖牝馬になる予定。

毎月、維持費出資金350円の会費880円だったので、単純計算で今年は14,760円かかりました。これを書いている時点で年次分配は不明ですが、今年の分配は216円、626円、428円、216円、216円、71円、38円の合計1,811円。12,949円の赤字。トータルで4万円ちょい失った計算というか、その額で体験できた一口馬主ライフって感じでしょうか。

まぁ、彼女が母親になったとしたら、その仔の馬生も含めての一口馬主ライフになるので、この額を安いと見るか、高いと見るかは人次第。個人的には、9戦も走ってくれたんだなという感慨があります。

とはいえ、競馬熱みたいなものが さめかけていた時期の馬主体験なので、成長過程などをそれほど注視していなかったため、もったいないことをした気がしないでもないです。

結果に関しては、想定内。毎年7000頭が生まれ、新馬・未勝利戦が1500レースあるとしたら、勝てるのは21%ほど。地方に行ってから勝つ馬を含めたとしても、7割くらいは未勝利で終わると思っておいた方がいいでしょう。であれば、確率的には割合の高い“目”が出たことになります。

当馬に出資した理由は、写真を見て何となく。なもんで、あとから“あの気性”を知ったわけですが、それはそれで書くことが多くて体験としては良かったのかも? 何にせよ、これから一口馬主になろうとしている方に、トータルでかかりそうな額や、どういう体験ができるのかが、少しでも伝われば幸いです。まぁ、金額などはバヌーシーに限った話ですが。

なお、上の文章を書いた後、12月26日に年次分配:202円、補助金:46円が入金。※装蹄費補助金・診療費補助金。2月28日に、引退精算分配金額(1口あたり) 返還金額:2424円。