「スマイルコレクター」で知る一口馬主

DMMバヌーシーで、一口馬主になってみた」の続き。

「初めての一口馬主」体験記です。DMMの一口馬主がどんなものか、備忘録としてメモしているページになります。

デビュー&2歳実績

デビュー前の案内

デビューは2023年10月28日。東京競馬場、芝1,400m、15頭立てでした。

口取り式への招待は9名。金曜の15時までに応募する必要がありました。

馬券とレース

馬券

出資者なので、単勝と複勝を買いました。

2,000口の募集だったので、私と同じような人が2,000人いたら、不人気にはならないでしょうね。

ちなみに、1番人気はジークルーネ(ルメール騎手)で、スキルヴィングの妹にあたります。日本ダービーで急性心不全を発症し、亡くなった馬の妹ということで、ダービーで2番人気だった兄の人気も背負った感じ。ジークルーネが1着だったので、兄のファンの慰めにもなり、スマイルさせたことでしょう。

スマイルコレクターの着順は、4着。戸崎圭太騎手が内枠でスタートすると、前が壁になるとか、外側を走る馬に蓋されて詰まるとか、そんな印象があるのですが、今回も そんな感じに見えました。馬券になりませんでしたが、掲示板に入ってくれたので体験記的には有難い。お金の流れを書けるので……。

それにしても、成長過程の動画を見てる分には気性の荒さが目立っていましたが、パドックは大人しそうな雰囲気。出遅れや暴走も覚悟していたので、詰まること以外は想定外でした。

 

賞金と分配

賞金と分配

1口あたりの賞金は、705円。一月分の会費より安いですが、維持費よりは高い額。それでも、嬉しいものです。

土曜のレースでしたが、次の木曜には振り込まれていました。

なかなか、早いですね。JRAから月曜に振り込まれ、それを分配しているのを考えると。

あと、振込日にはホースポイント数50Ptが付与されていました。競走馬出資金の支払いに利用可能なポイントらしいです。こうやって、やめにくい状況を作るんですね。工夫してますな。

さらに、その翌々日には新馬出走記念馬券プレゼント、新馬ゼッケンプレゼントのお知らせが……。馬券は、抽選で100名。ハズレ馬券とはいえ、記念品としては欲しいですね。

 

2歳未勝利

馬券

2023年11月18日。東京競馬場、芝1,600m、18頭立てでした。

フルゲートの13番なので、外枠発走なら蓋される心配もないという意見多数。内に入ったら入ったで、逃げればいいとか言うんですよ、たぶん。

レースでは3番手で先行したものの、コーナーを曲がる前から鞭を入れられる始末。頭も上げていたし、こりゃダメだなと。

その予感通り、直線で伸びずに後退していき、11着という結果。

勝ったのは2番人気、2着に1番人気。4番人気が13着なので、走りそうに見えても、二桁着順は珍しくないのかも。2歳馬なら特に。

デビュー前から言われていた「口向きの悪さ」を指摘するコメントも出てるし、追い切りでテンションが云々とあったので、放牧にでも出されるのかなぁ~という雰囲気。今後の課題は、精神面と走れそうなレース探しですかね。

上の文章を書いたのが出走日。で、11月21日の夜には「山元トレーニングセンターへ放牧」の一報。体験談を書いている身としては、放牧期間がどのくらいか書く機会だという認識。30~90日みたいな目安もあったけど、馬房が開かなくて放置という可能性も……。

あと、特別出走手当分配のお知らせが22日にあって、219円でした。これを書いている時点では、まだ未勝利引退の可能性を示唆する人も、クラシックへの夢を語る人もいませんね。

12月1日に新規の映像公開。冬毛が伸びていました。熊とまではいかないまでも、ネズミくらいの毛量。クラシック登録されたようで、その話題も少しあったかな。これを書いている時点で未勝利のドリームクルーズも登録していますね。クラブ的には、そういう感じなんでしょうか。

なお、登録は桜花賞とオークス。第1回の登録料は10,000円で、締め切りが2023年10月27日正午だったので、デビュー前なんですけども。

 

年次分配

年次分配

一口の年末調整です。

年次分配は、1,660円。2つの補助金が7円でした。

2023年の会費は月880円×12で、10,560円。

維持費は1月だけ1,050円。2~12月は350円。ということで、合計4,900円。

年次分配を含めた配当は、2591円。

差し引き12,869円のマイナス。一口金額17,500円だった気がするけど、出資金は17,475円でキャッシュバックがあったような。まぁ、3万円ほど失った印象ですね。

3歳未勝利

馬券

横山武史騎手に乗り替わり、外枠スタートということで、レース前は大外分回しを想定。

ところが、コーナーを曲がったあたりで前の馬と接触して躓き、落馬という結果に……。騎手が担架で運ばれる事態に、改めて危ない競技なんだなと。

これで騎手生命に関わるようなことになったら、馬が責められるんじゃないかという一口馬主としての心配というか、よくわからない感情が押し寄せました。

それで、脳裏をよぎったのが推しの騎手のために馬主になり、所有馬に乗ってもらったはいいけど、レース後に馬に蹴られて負傷……の件。あの人は、相当な想いをしたんだろうなと。

なお、JRAの発表によれば、『4コーナーで前の馬に触れてつまずき、騎手が落馬したため競走を中止 馬:異状なし 騎手:右足の負傷』『14番スマイルコレクターは、4コーナーで前の馬に触れてつまずき、騎手が落馬したため競走を中止しました。(その後方を走行していた10番、3番、6番、7番、15番および16番の進路に影響あり) この件について、14番スマイルコレクターの騎手横山武史に対し、過怠金100,000円を課しました。』とのこと。

事故後は物凄い勢いで書き込みが増えたnetkeibaも、騎手は骨折していないという一報があった辺りで落ち着きました。それまでは、人馬の無事を祈る書き込みや、そういう人をお花畑扱いする人、騎手のアンチや馬が落とした勢も加わり、なかなかカオスでした。でもって、動画サイトでは事故を起こした馬として……。

動画といえば、今回の件を受けて初めて「裁決パトロール」「全周パトロール」の動画をJRAのレース結果画面で見ました。グリーンチャンネルなら、レースの合間に流すんですけどね。

それはそれとして、このレースに至るまでにショックウェーブ治療やトレッドミル調整とか、今迄に聞いたことがない単語の工夫をされていて、馬具に関してもリングハミ・舌縛り・コンプレッションフードというメンコに通常のメンコといった感じで、色々とやってきたことを思うと、一瞬の事故で終わってしまう恐ろしさを痛感した次第。

あと、配当入金完了のお知らせが22日にあって、特別出走手当(配当種別:賞金登録)が216円ありました。競争中止でも出るんですね。

3歳未勝利

馬券

枠番は、18頭立ての5枠9番。真ん中の奇数枠という何とも言えない場所からのスタートでした。

前回、落馬した横山騎手が継続騎乗ということで、ぶつからないように距離を取るため、逃げを選択するのではないか……。でも、距離短縮で1400mになったから、短距離から距離延長してくる馬のスピードには勝てないし、先行か差しだよなと予想。

中枠ということもあり、スタート直後は馬が見つけられない。見つけた時には中段。そこから上がっていき、4~5番手の追走。最後のコーナーを曲がった後、直線で先頭に出るも、外から差してきた馬にかわされ4着。

個人的な感想を言えば、「普通にレースをしたね」というもの。前回のレース後、落馬事故で命を落とした騎手の話が耳に入っていたので、普通に終わっただけで満足です。

レース後の騎手コメントで『控える競馬をしても脚がたまりきる感じがない』と言われていたのを見て、「やっぱりな」という想いも。たぶん、長くそれなりの脚を使うタイプで、末脚で勝負できる感じじゃない。おそらくは、気性面をクリアして2000m前後を走れれば……。それも、できれば左回りで坂の無い平坦なコースを……って、あるか? 新潟? そこだと差しが決まりそう。

落馬の後遺症を気にして、他馬との距離を測って乗ったそうですが、馬群の中でもひるむことはなかったようなので、次は小回り&最後の直線が短いコースでイケると思ったけど、調教ではストライドが長かったので使いどころが難しい。左回り>右回りというのは、厩舎スタッフのコメントから。

過程としては、リングハミだと口に当たって反抗して頭を上げるので、ユニバーサルビットに換えたけど、操縦性が落ちるので戻してとか、そういった工夫もあった9週間でした。それよりも、体重が初めて減ったのが気がかり。絞った感じもないし? 普段の予想なら±10kg未満は気にしませんが。

しかしまぁ、この時期にもなると未勝利引退もチラついてきます。間隔をあけて使うタイプだし、決め手もないので……。ただ、先行勢で残ったのは彼女だけだし、牝馬では最先着だと考えれば、可能性も少しは広がります。血統的にダートを推す声も増えましたが、砂をかぶって走る気を一気に失うケースもありますからね、特に牝馬は。それよりも、ハーツクライ(母父)関係は外国人騎手が乗ると覚醒する説が脳裏をかすめました。

出費を考えると、未勝利引退の方が傷が深くならずに済むとか、あくまでも勝利を願うとか、そんな迷いみたいなものを抱く気持ちも理解できるようになりました。