「Googleをお使いのあなた!」という詐欺
「おめでとうございます!Googleをお使いのあなた!」というページに飛んだら、先に進まずに閉じてください。
どこかのサイトを見ていたら、急に画像のようなページに飛ばされました。パソコンで見ていたので こういう画面ですが、スマートフォンでも似たような文面のページに飛ばされるようです。
何が原因で飛ばされるのかは不明ですが、対策としては無視すればいいだけの話。もし、質問に答えてしまったとしても、3問あるようなので途中でやめればOK。
賞品に目がくらんで続けると、最後にはクレジットカードや個人情報の入力画面が待っています。相手の目的は、いわゆるフィッシング詐欺ですからね。「Googleギフト詐欺」で検索すると、違うバージョンも出てくることでしょう。
Googleギフト詐欺の特徴
Googleギフト詐欺の主なポイントは、次の通り。
- 物で釣る
- 当選者のコメント欄で煽る
- おかしな表記(例:8月215月。日付と時刻を混ぜた感じ)
- 何かに答えさせる
以前には、同様の手口でChromeのアンケート調査詐欺がありました。そのときの文章が次のもの。
あなたはXXXのラッキービジターです。アンケートに答えていただいた方に、「ありがとう」を込めてApple iPhone7が当たるチャンスを差し上げます!
今、そのサイトにアクセスしようとすると、「偽のサイトにアクセスしようとしています」という警告が出ます。警告が出る・出ないは、閲覧環境にもよりますので、確かめてみたい人は下記リンク先をどうぞ。リンク先は「Googleギフト詐欺」で使用されたサイトで、今は警告が出るようになっています。
「FOJ Marketing」という会社
「Googleをお使いのあなた!」と表示された際のアドレスは、「https://fojmarketing.com/utags/?tagx=……」でした。「?tagx=」以降は、ユーザー識別用のパラメーターぽかったです。ちなみに、同じパラメーターで再度アクセスしても、そんなページは無いと表示されました。404エラーです。
ディレクトリ名を削って「fojmarketing.com」にアクセスすると、インドの会社「FOJ Marketing」のサイトに飛びます。PPC広告の管理やSEOサービスを展開している会社のようです。
「ここが犯人か?」と思いましたが、「Googleをお使いのあなた!」のアドレスは他にもあるので、そうだとは言い切れません。例えば、「trafficads.net」など。なので、「乗っ取られて、使われている」という可能性があります。
何というか、アドレスを見れば社名がわかるようなサイトを使い、詐欺を行うとは考えづらいのです。なので、先のアクセス警告を出しづらくするために、実際にある企業を使っていると推測しました。違法サイトなら規制しやすいですが、そうでない会社の一部を悪用した場合、対処が難しいのではないかと思うのです。なお、このサイトのIPアドレスは「79.137.56.95」でした。