ナローベゼルって何だろう? ちょっと調べてみた

ナローベゼル

パソコンのカタログに「ナローベゼル」と書かれているのを見て、「ナローベゼルって何?」と思ったので調べてみました。

結論から言えば、狭額縁。パソコンの画面を囲む枠の幅が、狭いこと。

上の写真で言うなら、「←→」部分が狭い。それがナローベゼル。

 

ナローベゼルの基準

人

「あー。そーゆーことね、完全に理解した」

これでナローベゼルを理解したと思うのは、ダニング=クルーガー効果みたいなもの。

いわゆる能力の低い人の過大評価。

考えてみてください。縁が狭いのを知っただけで、その基準は把握できてません。

なので、まずはナローベゼルのスペルから確認します。

調べたところ、「Narrow Bezel」らしいです。直訳すると、「狭い」「斜面」でしょうか。

まぁ、時計や液晶ディスプレイの表示部分をベゼルと言うので、それからきているのでしょう。

表示部分を囲む枠を狭くすることを狭額縁化と言い、英訳は「slim border」「slim bezel」となっていました。なら、スリムベゼルでもいいんじゃ……。

そう思って「スリムベゼル」で検索すると、狭額縁という日本語訳やBenQのディスプレイが出てきました。PHILIPSのモニタも。もしかして、メーカーで呼び名が違う?

人

「ナローベゼルって書いてたのは、どこのパソコン?」

人

「マウスコンピューター」

そういや、ナローベゼルで検索して出てくるのは、マウスコンピューターばかり。

調べてみて納得。

「Narrow Bezel」は、マウスコンピューターの登録商標でした。ちなみに、その情報があるページのパソコンは、上左右のベゼル幅が約6.9mm。

これでナローベゼルの基準の1つが明らかに。

「Narrow Bezel」は、当社の登録商標です。

引用元:狭額縁“Narrow Bezel(ナローベゼル)”採用、厚さ 20mm を切るスリムなアルミ筐体、最新モバイル向け Core i7、GeForce® MX150 搭載スリム&高性能な 15.6型ノートパソコン販売開始!!

ナローベゼルは、いつから始まった?

iiyamaのモニタ

「Narrow Bezel」が商標登録されたのは、2003年01月10日。

登録番号は、第4634968号。存続期間満了日は、2023年01月10日。

詳しくは、特許情報プラットフォームのページにて。アドレスは「https://www.j-platpat.inpit.go.jp/t0201」です。

2003年ということは、マウスコンピューターが株式会社iiyamaを吸収合併する前。

そんな早くから予想していたんですね、狭額縁化を。でもって、ナローベゼルという言葉の需要を。

 

ナローベゼルの比率と利点

先のニュースでは「上左右のベゼル幅が約6.9mm」で、ナローベゼルと称していました。

カタログでは、『画面占有率84.77% ナローベゼルを採用』とあります。

同時に、『一般的な15.6型ゲーミングノートと ほぼ変わらない横幅にも関わらず、17.3型液晶が搭載』とも。

そう言われると、「しっぽまで、あんこが入っているタイ焼き」的に、「いいな」と思えます。物は大きいのに、画面が小さかったらガッカリする。その逆ですからね。

まして、パソコンでゲームをするなら、見やすさは大事。ちなみに、さっきの文言はゲーミングパソコン「G-Tune」のです。

「ベゼル幅が幾つだと狭額縁」「画面占有率が何%だと狭額縁」という具体的な数値は見つけられませんでしたが、一般的なものより狭ければ狭額縁みたいですので、そのうち狭額縁がスタンダードになると……以下略。

 

まとめ

ゲーミングPC

画面が大きい割に、縁が狭いって話です。

でもって、登録商標。そんなところ。

余談ですが、マウスコンピューターでは、一部のモデルを除き、国内で開発から製造までしている模様。24時間365日の電話サポートをしている上に、平均96時間で修理が完了するらしいです。

そういうイメージがなかったので、ちょっと意外でした。

じゃあ、今まで どんなイメージだったのかって? え~……乃木坂です。