厚生労働省「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い」を見てみた
厚生労働省から「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い」という封書が届いたので、開けて読んでみました。
結論から言えば、1人当たり平均1,300円程度が戻るかもくらいの話。
統計調査に関するお詫び
「つーか、何で戻ってくるの?」
「雇用保険の追加給付」なので、対象は雇用保険に加入していた人。でもって、退職後にハローワークで手続きして、失業給付を受けた人がメインでしょうか。
……と思いきや、追加給付の支給者数は、雇用保険が約20.1万人で約7千万円。労災保険が約18.5万人で約160.3億円。船員保険が約1.00万人で約14.7億円。労災がデカい。
統計調査が給付に関係しているのは、賃金の統計情報が給付額に影響するから。その調査手法が、公表されたのと違っていた。だから、過去にさかのぼって不足分を払うよってこと。
雇用保険制度、労災保険制度、船員保険制度、事業主向け助成金においては、給付額の上限額や下限額などの算定の際に、この調査の平均給与額の増減の状況等を用いております
お支払いまでの流れ
「お支払いまでの流れ」は、上の画像の通り。同封されている回答票に必要事項を記入し、ハンコを押してポストに投函。
対象者は、そのうち振り込まれる。対象者じゃない場合は、回答票が戻ってくる。
もしも、本来の額よりも多く貰っていても、返還は求められないとあります。以下は、魚拓。
追加給付が必要な方には、平成16年以降追加給付が必要となる時期に遡って追加給付を実施します。また、本来の額よりも多くなっていた方には、返還を求めないこととします。
回答票
回答票で記入するのは、雇用保険被保険者番号、手当受給時の振込口座、お勤め先、電話番号、届出者の氏名、払渡希望金融機関。後ろ2つは裏面なので、上の画像には載っていません。
回答票の記入例が付いてくるので、それを見た方が早いでしょう。ということで、下の画像は記入例です。
「どこに振り込んでもらったかなぁ」「雇用保険被保険者番号の紙、どこにやったかなぁ」が、おそらくは最大の問題。
まぁ、わからないものは、空欄でいいみたいです。雇用保険被保険者番号、手当受給時の振込口座、お勤め先のうち、1つでも書けばいいらしいので。
払渡希望金融機関届
不足分を振り込んでもらうための口座ですね。
上の黒枠の中は、向こうが記入する枠。こっちが書くのは届出者の氏名と口座情報。
まとめ
1,300円のために、自分の情報を渡す……。
そう捉えることもできますし、人によっては所在不明の書類などを探し、記入する時間がもったいない……ってことも。
どうせなら、お詫び金として+αを加え、市中に出回るお金を増やして、経済対策を~なんて思っちゃいますね。
振り込まれたら、文章を追加する予定でしたが、3ヶ月経っても入ってないので、そういうことでしょう。「戻るかもしれない」で「戻らない」だったという……。手間暇かけて、相手に口座情報を送って終わりってヤツ。お詫びがてら、振り込めばいいのに……。
【追記】振り込まれた
3ヶ月経っても振り込まれなかったので、もう無いと思っていました。
それから4ヶ月。合計7ヶ月。振り込まれました!
金額は、菓子折りクラス。名義は「シヨクギヨウアンテイキヨ……」なので、職業安定局かな。
担当した方、お疲れさまでした。
でもって、振り込みから3週間後、「追加給付のお支払いに関するお知らせ(支給決定通知書)」が届きました。発行の日付は振り込みの2日前。
……で、上の封筒ですが、このページ最初にあるのとは別もの。封筒の差出有効期間が前のより後。
そう、また新しいのが送られてきたのです。
『同様の書類が複数届く可能性があります』とは書かれていましたが、もっと効率よくならないものでしょうか。同じようなことを何度も書く羽目になるので……。
そりゃ、「ブラック霞が関」とか出版されますよ。
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「ブラック企業に転職したから辞めて、これが届いているので人のことは言えない」